TECHBLITZ編集部では今回アグリテック(農業)関連の注目スタートアップや、その資金調達動向をまとめた「アグリテック 50」レポートを作成しました。“スマート農業”、“ファーミング”、“生産資材”などに分類し、スタートアップと世界の協業事例を紹介しています。
※レポート本誌は、「BLITZ Portal」にて2025年8月にご利用企業向けに発刊しております。

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アグリテック関連の概況

 2000年に約60億人だった世界人口は、2024年には80億人を超え、将来的には100億人に迫ると見込まれています*。こうした中、農業は「限られた資源でより高い収量を生み出す」という大きな課題に直面しています。さらに、気候変動による気温上昇や気象パターンの変化は、病害虫の増加や生育障害を引き起こし、従来以上に作物の育成や安定的な収穫を難しくしています。食料の安定供給と持続可能な農業システムの構築は喫緊の課題であり、これに対応する手段として、テクノロジーを活用して農業の効率化と生産性向上を図る「アグリテック(Agritech)」への注目が年々高まっています。

 世界のアグリテック市場は、2024年に306億USドル規模であったとされ、2025年には345億USドルへと拡大し、年平均成長率(CAGR)は12.9%に達すると予測されています**。2025年以降年も急速な成長が続く見通しで、2029年には532億USドルに到達し、CAGR 11.4%が見込まれています。

 これまでアグリテックの中心は、AIやロボティクスを活用した農作業の自動化による「スマート農業」や、天候に左右されず安定生産を可能にする「屋内農場」でしたが、近年は遺伝子編集による品種改良、バイオ技術を用いた農薬開発、農業者向けの金融サービスなど、ソリューションの幅が一層広がっています。

 本レポートでは、世界のアグリテック関連スタートアップの中から、2025年7月時点での累計資金調達額トップ50社をピックアップし、カテゴリー別にご紹介します。皆様の情報探索の一助となれば幸いです。

*Data Commons “world population
**Research and Markets “Agritech Market Report 2025

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「スマート農業」「ファーミング」「生産資材」の注目スタートアップを紹介

 本レポートでは下記注目カテゴリーを取り上げております。

【8つの注目カテゴリー】

  • スマート農業
  • 屋内農場
  • ファーミング
  • アグリゲノミクス
  • 生産資材
  • カーボンニュートラル
  • ファイナンス
  • サプライチェーン

 その中でも今回、「スマート農業」「ファーミング」「生産資材」のスタートアップを一部紹介いたします。
※以下の資金調達額累計は2025年7月時点の数値となります。

スマート農業

ロボティクス、IoT、AIなどを活用し、農作業の自動化や効率化を実現する農業技術。自律走行トラクターやレーザー除草機といった農機から、土壌分析や営農管理のデジタルツールまで、幅広いアプローチで農業現場の革新を推進するスタートアップが登場しています。データと機械の力によって、経験や勘に頼っていた農業をより再現性の高い産業へと進化させています。

Halter
放牧飼育牛を遠隔管理できるスマート首輪

image : Halter HP

放牧牛の行動範囲を遠隔制御できる、音と振動を活用したスマート首輪とアプリ。家畜の移動や健康を遠隔で管理することで、畜産家の労働負担を軽減し、家畜の福祉や畜産業の持続可能性と効率性を向上させる。平坦な土地から丘陵地帯まで、あらゆる地形に対応するようカスタマイズできる。

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ファーミング

高栄養な昆虫の養殖や、環境に配慮した魚類養殖など、従来とは異なるアプローチのファーミング(養殖)システムが登場しています。AIを活用したミツバチの遠隔管理なども進められており、限られた資源で最大の価値を生み出す循環型食料生産への挑戦が広がっています。

Beewise
AIとロボット技術を活用した自律的な巣箱型養蜂管理システム

image : Beewise HP

カメラやロボットアーム、センサーなどを搭載した巣箱型養蜂システム。内部にはロボットアームが搭載され、状態検査のために取り出した巣枠を均等に再配置したり、給餌を行うといった作業を人手を介さずに遠隔で行える。これによって、ミツバチにとって最適な生育環境を提供することで、ミツバチのコロニー(群れ)損失の抑制に貢献する。

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生産資材

バイオテクノロジーや植物由来成分を活用し、従来の農薬や肥料、飼料に代わる効果の高い農業資材を開発するための技術です。土壌微生物の窒素固定能力を最大化するものや、植物ステロールによる水利用効率の改善など、環境に配慮した農業の実現に貢献しています。

Innovafeed
動物や植物の栄養源になる昆虫由来の原料

image : Innovafeed HP

アメリカミズアブの幼虫を元にした高品質な肥料「Hilucia」。幼虫に1.5kgの乾燥飼料を与え、一定程度成長したのちにタンパク質と油を抽出。さらにそれらを加工することで、動物や植物の栄養源となる原料にする。同製品は、養殖、家畜の飼育、ペットフード、土壌再生などのシーンに向け提供されている。



 グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。

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