Image: Elnur/Shutterstock.com
オンライン・オフラインを問わず、あらゆる業種で最新テクノロジーを用いたセキュリティが注目を集めている。ご存知の通り、オンラインでは多くの企業がクラウドにデータを保管し、情報漏洩リスクが高まっている。また、現実世界も進歩している。今まで人が行っていた建物などの警備を、ロボットが代替するようになってきた。今回、「TECHBLITZ」編集部ではこのようなセキュリティ分野のスタートアップ5社を紹介する。紹介するスタートアップは直近1年間に資金調達をした、今、注目すべきスタートアップだ。

※編集部からのお知らせ:記事とは別に、5社の詳細レポート+50社リストのパッケージも用意しています。下部をご確認ください。

仮想通貨のマネーロンダリング・不正行為を防止するChainalysis


Image:Chainalysis

設立:2014年
事業:仮想通貨のマネーロンダリング(資金洗浄)や不正取引を防ぐ、コンプライアンス技術の開発
調達額:$5300万USドル(2020年1月現在)
VC:Accel, Sozo Ventures, Benchmark Capital, Mitsubishi UFJ Financial Group
拠点:New York, New York

 Chainalysisは、仮想通貨の不正検出やマネーロンダリングの調査を行うソフトウェアを手がけるスタートアップだ。

 同社のソフトウェアを使うことで、トランザクションをリアルタイムでモニタリングし、過去の取引データや傾向から、マネーローンダリングのリスクを瞬時に評価、ブロックチェーン上の悪意あるアドレスを検知し、犯罪を未然に防ぐことを可能とする。

 仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンの分散台帳システムにおいて、独自のパターン照合アルゴリズムを用いることで、資金の流れに関するフローチャートを作り、資金移動や取引情報を追跡することができる。

詳しい記事はこちら

ウイルスを可視化するセキュリティープラットフォームillumio


Image:illumio

設立:2013年
事業:データセンターやクラウド内の各種アプリケーションの動きを見える化し、ウイルスを発見する法人向けセキュリティソフト
調達額:3億3200万USドル(2020年1月現在)
VC:JP Morgan Asset Management, Accel Partners, Andreessen Horowitz, 32 Ventures, 8VC
拠点:Sunnyvale, California

 illumioは、企業が管理するプライベートデータセンターや、AWSなどのパブリッククラウドで管理する各種アプリケーションのフローを見える化し、セキュリティ上の問題が発生した際、どこに原因があるか瞬時に特定することが可能なセキュリティソフトを開発している。また、アプリケーションを細かく分類し、問題の起こったセグメントをブロックすることで被害の拡大を最小限に防ぐことができる。

 これにより世界中に大規模なデータセンターを構えるようなクライアントは原因解明の時間を大幅に短縮し早急な処置が取れるほか、自社のワークロード上の弱点を把握し、強化することができる。

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IoTデバイスのネットワークセキュリティExpanse


Image:Expanse

設立:2012年
事業:インターネットに接続されているあらゆるアセットを監視できるIoTのセキュリティツール
調達額:1億3,600万USドル(2020年1月現在)
VC:New Enterprise Associates, Founders Fund
拠点:San Francisco, California

 インターネット上のアセットを把握、可視化できる「Edge Expander」とアセットのネットワーク通信を監視し不正な行動検知・阻止する「Edge Behavior」を提供しているExpanse。

 ユーザーは、Expenseのサービスを利用することで自社のネットワークをマップのように俯瞰して見ることができ、問題点を洗い出した分析レポートやセキュリティの強化に繋がる新たなインサイトを得ることができる。

 同社のセキュリティ対象範囲は広く、公共のインターネットを利用して繋がれたIoTデバイスやサードパーティーによって管理されているクラウドホスティングサービスから引き起こるハッキング被害まで幅広く監視を行う。

合成ID詐欺を防ぐリアルタイムAPI、SentiLink


Image:SentiLink

設立:2017年
事業:合成ID詐欺の疑わしいパターンを検出し、リスクスコアを算出するリアルタイムAPIを提供
調達額:1500万USドル(2020年1月現在)
VC:Andreessen Horowitz, Caffeinated Capital, Felicis Ventures
拠点:San Francisco, California

 ID詐欺といえば、個人情報を盗むことをイメージしがちだが、合成ID詐欺は偽の名前、生年月日、社会保障番号、運転免許証を作り上げ、複数の貸し手にローンを申請するため、個人の被害者はいないため発見が困難である。

 そのためSentiLinkでは名前、社会保障番号、Email、住所、電話番号などの情報を入力データとして受け取ると、合成ID詐欺のリスクを0から1000までのスコアで出力可能なAPIを提供。特許出願中のソフトクラスタリング技術により、統計的差異を見つけ出し、詐欺の可能性のある案件を検出することができる。

夜間の巡回ロボットCobalt Robotics


Image:Cobalt Robotics

設立:2016年
事業:建物内のセキュリティロボット「Cobalt」の開発
調達額:5300万USドル(2020年1月現在)
VC:Sequoia Capital, Founders Fund, Coatue Management, Bloomberg Beta
拠点:San Mateo, California

 Cobalt Roboticsは「Cobalt」というセキュリティロボットを開発している。「Cobalt」は施設内の夜間の巡回パトロールを行い、不審なものや施錠漏れ、熱検知(煙や火災)といった周囲の異常を察知する。それらを検知するとすぐに警備員に通知が行く仕組みとなっている。警備員は、テレプレゼンス機能を用いてCobaltの視界を共有することができため、遠隔からでも状況判断をすることができる。

 「Cobalt」は、LIDARや煙探知を行う環境センサーなど60のセンサーと360度カメラを搭載し、マシンラーニングを用いて物体認識を行いながら自律走行をする。

 利用される環境としては主にオフィスや倉庫、ショッピングモール、ITセンター、学校などでの使用(夜間の巡回)を想定している。現在はまだガードマンの代替は難しいものの巡回警備員のサポートを行い、人員を減らすなどコスト削減に寄与する可能性がある。

お知らせ:セキュリティスタートアップ情報パッケージ

 TECHBLITZでは今回、下記の情報をパッケージで用意しています。

  1. 記事で紹介した5社の詳細レポート(会社概要、CEOプロフィール、資金調達情報、顧客情報、提携情報、競合分析など)
  2. 注目セキュリティスタートアップ50社リスト
これら 1. 2. のセットを2020年4月30日までの期間限定で、日本企業向けに無償提供しています。

提供パッケージ:5社レポート & 50社リスト

 オープンイノベーションを進める際や商材発掘時の情報収集ツールの一つとして活用できる内容となっています。パッケージを希望する方は、下記フォームよりお問い合わせください。

 このパッケージ以外に「〜のテーマで情報が欲しい」という相談も受け付けております。

※オープンイノベーション、デジタルトランスフォーメーション、商材発掘などスタートアップ連携に携わる事業会社、政府系機関(行政含む)、CVC、VC、メディアに限りお渡ししています。サービスプロバイダー、コンサル、個人、もしくは弊社と同業種の方へのお渡しはお断りさせて頂く場合があります。ご了承ください。



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